vimを始めたら必ず覚えるべきコマンド3選
こんにちは。今回はVimを触ったことが無い方向けにVimを始める際にまず覚えてほしいことを3点ピックアップしました。この3点を覚えないとVimでテキスト編集をすることができない。そんな内容となっております。繰り返し練習して覚えていただければと思います。
1. ファイルを開く、保存、閉じる
まずはファイルを開いて、保存して、閉じるという基本操作です。これができないと、Vimを起動することができません。Vimを起動したとしても終了することができません。基本中の基本ですのでしっかりと覚えましょう。
ファイルを開く
vim [ファイル名]
ファイルを開くにはシェルからvimコマンドを実行します。引数にファイル名を指定することで開くことができます。この時、存在しないファイル名を指定すると、ファイルを新規で作成します。
ファイルを保存する
vimが起動している状態で、:wをタイプします。:wとはどのような意味でしょうか。まずコロン(:)ですが、入力するとコマンドを受け付けるモードなります。そして打ち込んだコマンドがwです。wは保存を行うコマンドですので、:wとタイプすると上書き保存を実行できます。コロンに関しては以降も頻繁に使うので、覚えておいてください。
ファイルを閉じる
vimが起動している状態で:qとタイプします。qはファイルを閉じるコマンドです。実行するとファイルを閉じてシェルに戻ります。
応用:ファイルを保存して閉じる
ファイルを編集終わって、保存して閉じるという流れはかなり頻繁に発生します。その際には:wを実行して:qを実行すればOKですが、別々に実行することが煩わしかったりします。そこで:wqと入力することでも保存して閉じるを実行できます。非常によく使うことになるので覚えておきましょう。
2.カーソル移動
vimはカーソル移動に非常に癖があることで有名です。まずはその癖のある移動方法を紹介しましょう。
h | 左に移動 |
j | 下に移動 |
k | 上に移動 |
l | 右に移動 |
いかがでしょう。初めて知った人は、パニックになっていませんか?なぜ矢印キーじゃ無いんだ。なんて思いますよね。しかも4つ横並びになったキーで上下左右の移動を行わなければならいので、正直直感的ではないです。慣れるしかありません。諦めて練習しましょう。
この配列たしかに慣れるまでは非常に操作しづらいのですが、無意識に動かせるようになると、他のエディタよりも入力しやすいと感じます。なぜなら、これらのキーは手のホームポジションに限りなく近い位置にあるので、打ちやすいからです。それに対して矢印キーはキーボードの右下に位置しているので、手を動かさなくてはなりません。キーの移動はかなり頻繁に発生するのでホームポジションから動かさずにキー操作をできるのは実はかなり合理的なのです。ですので慣れるまでひたすら練習しましょう。楽器の練習をするような感覚で。
3.ノーマルモードと入力モードの切り替え
vimにはモードという概念があり、それぞれのモードでできることが異なります。モードは全部で4種類あるのですが、はじめに覚えてほしいのは「ノーマルモード」と「入力モード」の2つです。この2つを覚えるとファイルを編集して、保存して、閉じることができるようになるからです。
まずはノーマルモードから解説します。vimコマンドでファイルを開いた時、必ずノーマルモードの状態になります。この状態から他の3つの状態に遷移していくことになります。カーソル移動、ファイルの保存や、閉じる操作を実行できるのもこのノーマルモードの時です。
ファイルを編集するためには「入力モード」に遷移しなくてはなりません。ノーマルモードから入力モードへ遷移する方法を解説します。
まずは単純なコマンドです。ノーマルモードで適当な位置にカーソルを移動させてiを入力します。すると入力モードに遷移します。試しに文字を打ってみましょう。入力した文字で編集がされることが確認できると思います。適当に文字を打ち込んだらノーマルモードに戻ります。escキーを入力します。するとノーマルモードに遷移します。この状態でキーを入力してもファイルの編集はできません。
ここまでで基本的なモードの切り替えはできるようになりました。では少し応用的な切り替えを紹介します。ノーマルモードから入力モードに切り替えるとき、入力モードに切り替えた直後のカーソルの位置をある程度きめることができます。先程はiを押して切り替えました。このiにも意味があります。基本的なものを以下の表にまとめました。
i | カーソルがあたっている文字の左隣から編集を始める |
a | カーソルがあたっている文字の右隣から編集を始める |
I | 行の冒頭から編集を始める |
A | 行の末尾から編集を始める |
いかがでしょうか。これが何の役に立つのかいまいちピンとこない方も多いと思います。しかし、これを使いこなせるようになると凄く便利なことにきがつきます。簡単な例でお伝えします。何か文章を書いていて、その続きから編集したい時がかなりあるのです。そういう時にAキーを使用して一気に末尾にカーソルが飛んでくれると凄く嬉しいのです。それが無いとカーソルを末尾までlキーで一つ一つ移動してから入力しなくてはなりません。その移動が正直かなり面倒くさいのです。vimを使ってこの便利さを体感すると、もう戻れなくなってしまうほどです。それほどこのコマンドは重要です。
まとめ
今回はvimを使い始めてまず覚えなくてはいけないことを解説しました。vimは全てをキーボードで操作する設計になっているので、操作方法を覚えなくては使えません。そんな多くのコマンドの中で、最低限エディタとして使うために覚えなくてはならないコマンドをピックアップしました。今回解説した内容を習得して初めて「ファイルを開いて、編集して、保存して、閉じる」という基本的なことが出来るようになります。この記事で解説していることを繰り返し練習していただけたら、vimを使用したlinux生活の扉が開けると思います。快適にvimが使えるようになるための第一歩ですので、頑張っておぼえましょう。
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