Ubuntu、Windows WSLのApache2でエイリアスでドキュメントルート以外のフォルダを公開する
こんにちは。今回はUbuntuやWindowsのWSLにインストールしたApache2でエイリアスを使用する方法を解説していきます。エイリアスを使用するとドキュメントルート配下に保存したファイルを移動することなく公開できるので便利です。それではみていきましょう。
エイリアスとは
ドキュメントルート配下の特定のフォルダに設定するリンクのようなものです。リンク先はドキュメントルート配下に存在しないフォルダでも指定することができます。ドキュメントルート配下に無いファイルを公開したいけれど、保存場所を動かすことができない場合などに使用すると役に立ちます。
エイリアスの設定方法
エイリアスは/etc/apache2/site-available配下に存在する、各バーチャルホストの設定ファイル内に記述します。特にバーチャルホストを設定していない初期の状態は/etc/apache2/site-available/000-default.confに設定することになります。
# 記述ルール
Alias [URL] [リンク先のディレクトリパス]
# /sampleにアクセスした場合に/var/www/sample
# 配下のファイルにアクセスさせたい場合
Alias /sample /var/www/sample
設定完了後、Apache2を再起動します。
$ sudo service Apache2 restart
/var/www/sample配下に適当なHTMLを作成し、ブラウザから/sampleにアクセスしてみましょう。作成したファイルが表示されれば成功です。
注意点
エイリアスを設定する際に最後のスラッシュは両方につけるようにしましょう。URL、リンク先のディレクトリパスのいずれかのみにつけた場合は、うまくリンク付けができなくなります。
#【OK】両方にスラッシュをつける
Alias /sample/ /var/www/sample/
#【OK】両方にスラッシュをつけない
Alias /sample /var/www/sample
#【NG】URLのみにスラッシュをつける
Alias /sample/ /var/www/sample
#【NG】リンク先のみにスラッシュをつける
Alias /sample /var/www/sample/
まとめ
今回はApache2でエイリアスを作成する方法について解説しました。エイリアスを作成すると保存場所を変更することなくリソースをWEB公開することができることがわかりました。
もともと公開ディレクトリに保存していたリソースを他の場所に保存したい場合も、エイリアスを作成すれば、元のURLのままアクセスさせることができたりします。
様々なシーンで活用できるので是非覚えておきましょう。
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